少し冷静になってね – Her-Me

COLUMN

少し冷静になってね

ある日の金曜日の深夜のこと、
仕事が終わって自宅でお酒を飲みながら、のんびりネットサーフィン中
(死語ですね!ネットサーフィンって久々聞いたって笑わないでね)
急にアラーム音が鳴り響き、画面には 《トロイの木馬に感染しています》 の文字が。

驚いた記憶はあるのですが、その次にある記憶のシーンは、
電話で片言の日本語を話す相手と喋っている私。
相手の方は、「私は、○○(皆様ご存じのソフトウエア会社)の日本法人の社員です。
あなたのパソコンはウイルスに感染しているので私がフォローします。
私の指示に従ってください。」そう話していました。

この時点で、まだアラーム音が鳴り響いています。

何件かのネットサーフィン中で(死語。。。)
その中の1件で銀行にアクセスしていたこともあり、情報が盗まれては、と焦り続けている私。

電話の相手に『トロイの木馬って怖いウイルスですよね?!感染してるんですか?
いろいろ情報取られてしまいますよね?!』と質問攻め。

相手は「そうです。大変です。だから○○会社の社員の私があなたを助けてあげるので
言うとおりにしてください。」と、俺に任せとけ!と自信満々の様子。
『どうしたらいいの?』 もう頼るのはあなたしかいないわ!状態になっている私。

「画面左下の部分をクリックして」 『はい』
「クリックした?」 『した』
「そしたら、次に 入力するメッセージを言うね。XXXXと入力して」

・・・急に冷静になる わたし。

『これ、あなたに従って大丈夫なの?』
「大丈夫よ!感染止めないと、いろいろと情報取られるから言うとおりにして。
メッセージ入力して」

・・・もっと冷静になる わたし。

『あなたの電話番号を教えて。○○会社の人なんだったら私が会社に電話して確認するから、
それから助けてちょうだい』
「大丈夫よ。早くメッセージ入力して。入力しないと全部情報取られるよ。
大変なことになるよ。」

『会社の電話番号を知りたい。』
「どうしようもなくなって大変なことになるよ!!!
僕は助けてあげられる、早く言うとおりにしなさい。とにかくメッセージ入れて」

・・・電話を切った わたし。

わたし、詐欺師と繋がってしまってました。
そして、もうちょっとで騙されるところでした。

高齢者の方が”オレオレ詐欺”や”ネット詐欺”にあわれたという話を聞いて
どうしてお金を振り込んだり、情報を伝えたりするんだろう、と思っていたのですが
そんな私も、もう少しで いわゆる【ニセ警告サイトのネット詐欺】にあうところでした。

電話中、少し冷静になりながらも、鳴り響くアラーム音にまだドキドキし、
本物のウイルス感染だったらいろいろな物が盗まれてしまう。
この人の言うとおりにしたほうがいいのではないか。。。
そんな思いも頭の中を駆け巡っていましたが、
思い切って画面のサイトの右上の 【X】をクリックしてみると
画面は閉じられ、アラーム音は鳴り止みました。
感染していたら簡単に画面が閉じるわけがない、そう思って、そこで電話を切りました。

相手と話をしている間に、少し自分で考える余裕が出来、元来の疑い深い私が出てきたことが
良い結果に繋がったんだと思いますが、詐欺にあうのは紙一重。

電話を切った後も、感染も怖いし、情報を盗まれるのも怖くて、
パソコンやスマホを初期化したり、様々なパスワードをすべて変えたり。
それらの作業は朝方まで続きました。

幸いにも、その後、何の被害も受けてはいないけど、
その時のことを落ち着いて考えてみると、
アラーム音が鳴り響いて、その次には電話で片言の日本語を話す相手と喋っている。
この状況、どうやって相手に繋がったのか思い出そうとしてもわからないのです。
スマホの履歴を確認すると、アメリカと表示されている電話番号に、私が発信しています。
警告音に焦って、驚いて、電話したのかな?

いつも【素敵な繋がり】について書かせていただいているのですが
今回のコラムでは【繋がって欲しくない繋がり】について書いています。
同じようなことは、いつどこで誰に起きてもおかしくないこと。
このコラムを読んで、今まで以上に気をつけようと思ってもらったり
何か起きた時に少し冷静になることを、頭の片隅に残しておいてもらえたら、
そう思って書きました。
このコラムを読んでくださった方が、知り合いの方にこの話をして、
その方が被害に遭うのを避けることが出来たら、素敵な繋がりになると思っています。


一応ご報告ですが、あの金曜日の深夜のネットサーフィン、私は何を調べていたかというと
ベランダ菜園では満足出来なくなり、畑が出来る土地探しをネットでしておりました。

でも、あの出来事以来、怖くてネットで土地を探せず、
豆苗を買ってきて水耕栽培している今日この頃の私です。