お料理上手になりました – Her-Me

COLUMN

お料理上手になりました

2024年のやりたいことリスト・かなえたいことリストの一つに
”お料理上手になりました”をあげています。
いつもリストに書くときは、叶ったこと・出来たことをイメージして書くので、”完了形”。
というわけで、いまの私は、まだ料理上手なわけではありません。

祖母が調理師で、小さな頃から美味しいものをたくさん食べさせてもらって
育ってきたので、舌は肥えています。
ふつう、そんな環境で育つと、料理上手なおばあちゃんに教わって
ともすれば料理人を目指すきっかけになりました!
そんな流れになるのでしょうが、なまけものの私は、美味しいだけに満足して
『わたし食べる人』という、昭和の頑固おやじのような立ち位置をキープし
結果、料理下手な人となってしまいました。

新婚時代、お味噌汁を作るのに、乾燥ワカメを水で戻しそのまま味噌汁に入れて、
食べようとした旦那さまのお椀には30cmくらいの長いワカメが入っていて絶句されたこと。

夫の友人が遊びに来た時に、夕食で出した私お手製のピーマンの肉詰めを食べて、
帰る時に渡されたのは、お料理本!!
(この友人は出版社に勤めていて、その頃流行っていた料理本を何冊か車に積んでいて、
 いろいろ慮って、その本をプレゼントしてくれた様子で。。。)

そんなエピソードが数知れずあることで、私の料理下手はご想像いただけると思います。
その時、ちゃんと学んで料理上手になっていたら、
いまごろ おばんざい屋の素敵なおかみさんになっていたかもしれませんが
何度も繰り返しますが、なまけもの!
学ぶことなく時間は過ぎ、終活準備が必要なお年頃。

そんな私が料理上手になりたいと思った理由は二つあります。

最近、自分で野菜を育てたり、知り合いの方達から畑の新鮮な果実や野菜をいただいて
本やネットを見ながら新しい料理に挑戦するようになりました。
素材の新鮮さ・安心感もあるのでしょうが、稀に『美味しい~』と思える料理が
私にも作れる時があります。
美味しいものって、他の人にもすすめたいし、
一緒に美味しいねって言い合いたいじゃないですか。
そんな時間を人と共有したいな、って思ったのが一つの理由。

もう一つは、以前、東日本大震災で被災された方が避難されていた時に
差し入れてもらった手作りのおにぎりと温かい味噌汁で心が救われた、
というお話をされているのをテレビで観たことがありました。

被災された方々のような大変な状況ではありませんが
私も家族に辛いことがあって食事を取ることもままならない状況の時、
友人や後輩の作ってくれた食事を口にし、温かい食事と気持ちが身体中にしみこんで
涙したこともありました。

辛いことや悲しいことがあった時、食事が心を癒してくれることがあります。
楽しいことがあった時、人と食事をすることで、喜びが2倍3倍になることもあります。

そんなふうに、人を癒せる 楽しませることが出来るような”ごはん”が作れる人になりたくて
”お料理上手になりました”は、今年のやりたいことリストに仲間入りしてます。

そして、いつか、友人や家族、いま私の周りにいる人だけでなく
《個食》《孤食》 そんな言葉に辛さを感じる人達が
一人でも減るような【場所】を作って
そこで 少しでも笑顔の人が増えるような【ごはん】を作っていきたい。
そんな思いを持っています。

いつか皆様と楽しいお食事をご一緒出来ますように♪

                             Meg-me