人は生きている間にさまざまな出逢いを経験する。

ただすれ違うだけの人、ふと目に入っただけの物。
数知れない出会いの中で、心震える出逢いというものは
人生で何度もあるものではない。

最初にその姿を見た時、『可愛い♪　でも　なに？』と一瞬で引き寄せられ
近づいていっていた、、、その時、
心にその音色が響いてきた。

【まどか”どんぐりん”】名前がついている。
小さくてまるっとした形は『可愛いでしょ』と語りかけてくる。
子どもが小さな頃、秋になるとポケットいっぱいに詰め込んで帰ってきた
どんぐりを思い出して、ここでも心があったかくなる。

【どんぐりん】の帽子の部分は木で作られていて
そっと開けてみると振り子がついていて
おりんを鳴らしてみると、心の奥底まで染み入る音色。
目を閉じて奏でると優しい余韻がいつまでも身体の中に響き渡り
頭の中が空（くう）になる。

出逢ったその日から我が家の一員となった【どんぐりん】は、
雑多な日々を送る私にとって、
心を優しくしたい時、
頭の中を”無”にしたい時、
さまざまな切り替えポイントで音色を届けてくれる。

体調を崩し、気持ちが沈みがちになっていた友人を訪ねる際に
【どんぐりん】を連れて行った。
目を閉じて音色を聞いていた友人の頬を一筋の涙が伝わっていた。

【どんぐりん】の優しさに包まれていくうちに、
どんな所、どんな土地で作られたのかを知りたくなり
どんぐりんのふるさと富山県高岡市や　
どんぐりんの生まれた会社を調べ続けている。
時間があればネットで”高岡”にアクセスしてる。
高岡銅器に詳しくなり、高岡市もナビ無しで運転できるくらいマップ上で歩き回った。
ちょっと間違えれば怪しい人と思われそうな面もあるけれど、、、
とても楽しい。

子供の頃、好きな本をいつまでも読んでいた時の
友達と田んぼの中を走り回っていたあの時の
時間が経つのを忘れる　あの楽しい時間を思いだした。

子供の時に自分がそんな楽しい時間を過ごしていたのに、
親になり子育てをするようになると、勝手な自分時間で子どもをせかしたり、
遊んでばっかりいないで！とガミガミ言ったり、、、そんなことも思い出した。

子育て中は、いつも時間に追われているように過ごしていて
子供とのかけがえのない大切な時間はあっという間に過ぎていってしまうことに
気付いていなかったな。

好きなことをしてる時は、大人も子供も無心になる。
好きなことを突き詰めると、それが自信につながり、強味にもなる。
好きなことは人に言われなくても頑張れる。

あ～　もう一度　子育てする時は、好きなことさせてあげる余裕を持ちたいな。
少しだけ　優しい時間を子供と過ごしたいな。
その時には【どんぐりん】を子供と一緒に鳴らしながら♪

そんなことを思わせてもくれた【どんぐりん】
秋が終わっても、我が家で優しい音を奏でてくれています。

まどか -Madoka-　どんぐりん - YouTube

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